本州以南に発生、冷涼地はオオトゲシラホシカメムシが多い。この仲間は歩行移動が多く斑点米も畦畔沿いに多い。年1回、暖地では3~4回発生し、畦畔雑草等で成虫越冬する。4~5月からスズメノカタビラ、スズメノテッポウ、クローバ等を出穂順に移動する。1雌産卵数は平均約200粒、1回に10数粒を葉面等に並べて産み付ける。卵期は約5日、幼虫は30~40日間に5齢を経る。前胸両端は鋭いトゲがあり、中胸背側外縁に1対の黄白色斑紋があるためトゲシラホシと称する。普通腹面は中央部黒色を除き黄褐色である
北海道と本州に発生。6~7月に稲株下方から吸汁されると、草丈が抑制され黄変、異常分げつし出穂不能になるか、出穂しても穂は短く着粒数は少なく稔実悪く収穫皆無になることがある。黄熟期以降に吸われると斑点米になる。年1回発生。成虫が水田周辺の雑草で越冬し、6月上旬以降イネに集まる。産卵は6月中旬~7月中旬で、普通2列約10粒、水面際の下葉や葉鞘に多い。卵期は約10日で、ふ化幼虫は集合しているが、2齢以降分散し、5齢を経て約1~1.5か月で成虫になる。
全国に分布、トゲシラホシカメムシに似ているが、前胸部両端のトゲはない。
全国に発生、北海道ではムギ収穫後、イネに移動して出穂~乳熟期に吸穂し「黒蝕米」をつくる。東北、北陸、関東でも被害が問題になる。イネ、ムギ、テンサイ、イネ科牧草等田畑広域に発生する。イネ科植物の葉鞘内側で越冬した卵は5月中旬にふ化する。幼虫は茎葉から吸汁し約3週間で成虫になる。予察灯に飛来し、5月下旬、6月下旬、7月下旬、9月下旬に発生ピークがある。産卵直後の卵は乳白色、後に淡黄色になる。卵期は約10日。水田には第2回成虫(7月末~8月初)が多数侵入する。最近イネホソミドリカスミカメの異名が提唱されている。近縁種では西日本のヒメホソミドリカスミカメ、北海道のエゾホソミドリカスミカメがいるが、加害性については不明である。
イネ、トウモロコシ、イネ科牧草、ヒメジョオンを好み、田畑広域に発生する。岩手県では年2~3世代、宮城県以南では3世代以上を繰り返す。成虫盛期は6月上旬、7月上旬、8月上旬および9月上旬にある。イネ科牧草の中ではイタリアンライグラス混生地に多発する。カスミカメ類は予察灯や捕虫網で捕獲できる。
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