診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
病葉が黄化し、白いかすり状の斑点が連生することがある。葉は短く、幅が広くなり厚みをもった感じになり、葉先が淡黄ないし白化してねじれる。罹病株は全体が黄化萎縮し、激しい場合は腐敗、枯死する。軽症の場合は出穂するが穂は出すくみ、短い奇形穂となる。このような株では葉鞘はややふくらんで表面に不規則で波状のしわを生ずることがある。本病の特徴は葉の黄化と株の萎縮である。この症状は黄萎病と類似するが、黄化萎縮病では、葉に白いかすり状の斑点を生じるので区別できる。
本病の第一次伝染源は、畦畔付近に自生するイネ科の罹病雑草である。感染時期は分げつ期で第7 葉抽出期が最も感染しやすい。この時期に浸冠水すると雑草からイネへの感染が起きる。このため、分げつ期の多雨による洪水や浸冠水は発病を著しく助長する。
防除の基本は、本田での浸冠水による感染を防ぐことであり、河川の改修、用排水路の整備等の基盤整備はきわめて有効である。
登録薬剤はない。
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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