雑草イネは栽培稲と同じ植物であるが、収穫物への混入被害をもたらす。
発生地域は徐々に拡大している。とくに直播栽培水田で問題となっている場合が多い。
雑草イネがまん延すると収穫物に混ざって、米の等級を下げる。
雑草イネは栽培稲と同じ植物種であり、わかりにくい。見分け方は以下のとおりである。
①出穂した穂のようすが違う(ふ先(籾の先端)に色が付く、芒があるなど)、②籾が脱粒しやすい、③籾、玄米が植えたイネと違う、④出穂期が違うイネがある、などである。
雑草イネは前年のこぼれ籾が代かき後移植イネとは別に発生する。移植イネとは生育が違い、うね間に発生が目立つ場合が多い。(漏生イネとして区別することもある)
雑草イネが一度増えると徹底防除を3~4年続けなければならない場合がある。雑草イネのまん延を防ぐためには、早く発見し少ないうちに徹底して防除することが重要である。その場合、除草剤散布を含めた総合防除を行う。定期的に見回り、雑草イネは株ごと抜き取り、抜き取った株は田んぼの周りに放置しないことも重要である。
除草剤で防除する場合には、プレチラクロールなど酸アミド系の成分を含む除草剤などが有効である。雑草イネの発芽始めまでに散布することが重要である。徹底的に防除するには雑草イネに有効な除草剤を2~3回組み合わせて散布する必要がある。
雑草イネが発生した場合には、直播栽培を行わず、移植栽培を行い、除草剤や耕種的な防除方法を組み合わせて、徹底的に防除する。
雑草イネが生えている田んぼの機械作業は生えていない田んぼの作業を終えて最後にする。
稲の病害虫と雑草 |
ムギ類の病害虫 |
豆類の病害虫 |
ジャガイモの病害虫 |
サツマイモの病害虫 |
アブラナ科野菜の病害虫 |
トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |
キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
イチゴの病害虫 |
ネギ類の病害虫 |
菜園の病害虫 |
カンキツの病害虫 |
リンゴの病害虫 |
日本ナシの病害虫 |
西洋ナシの病害虫 |
モモの病害虫 |
カキの病害虫 |
ブドウの病害虫 |
花の病害虫 |
難防除雑草