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花の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ネキリムシ類


チョウ(鱗翅)目ヤガ科

カブラヤガ

Agrotis fucosa

タマナヤガ

A. ipsilon

幼虫は暗灰褐色で、体長40〜45mm。

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カブラヤガ幼虫と被害(チャービル)

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カブラヤガ幼虫と被害(アスター)

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カブラヤガ成虫(開張約40mm)(左)、タマナヤガ成虫(開張約45mm)(右)


被害

幼虫は昼間土の中や株元に潜み、夜間に地際部の茎を囓り葉や茎を引き込みながら食害する。

被害作物

各種花卉類(キク、グラジオラス他)等きわめて多種。

発生

カブラヤガは年3〜4回。猛暑の秋に多くなる傾向がある。

防除

株が急に萎凋したり、倒れる等の被害が見られたら、株元や周囲の土を掘って幼虫を探して捕殺する。周辺の雑草地から幼虫が侵入しないように注意する。

薬剤(農薬)

カルホス(花き類・観葉植物)、オルトラン(キク)、ガードベイトA(花き類・観葉植物)。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 花の病害虫

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