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花の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

マイマイガ

Lymantria dispar japonica
チョウ(鱗翅)目ドクガ科

幼虫の持つ毒刺毛の刺激は弱いが、人によりかぶれることがある。若齢幼虫が糸を吐いて下垂することからブランコケムシとも言われる。

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幼虫(バラ)

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成虫(開張約80mm、バラ)

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幼虫(体長約50mm、ツツジ)


被害作物

寄主範囲はきわめて広く、ナシ、カキ等の落葉果樹類の重要害虫であるが、ヒマラヤスギ、クヌギ等を食樹とする森林害虫でもある。サクラ、ツツジ、バラにも被害が多い。

発生

年1回の発生で、卵で越冬する。4月頃から孵化し、関東では7月頃に羽化する。

防除

樹幹の表面等に産みつけられた黄褐色の卵塊や、分散前の若齢幼虫を処分する。発生が多いときは薬剤を散布する。

薬剤(農薬)

樹木類ではエスマルク、スミパイン、トレボン等。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 花の病害虫

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