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花の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ハバチ類


ハチ(膜翅)目ミフシハバチ科

幼虫がチョウやガに似るが、腹脚が多いこと、後部を持ち上げる特徴的な行動でハバチとわかる。

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ハバチ類
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アカスジチュウレンジハバチ幼虫(モッコウバラ)

ハバチ類
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アカスジチュウレンジハバチ雌成虫(体長約8mm)の産卵、産卵部位上部の産卵痕(バラ)

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ルリチュウレンジ成虫(体長約9mm)

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ルリチュウレンジ産卵痕と孵化した幼虫(ツツジ)


アカスジチュウレンジハバチ

Arge nigrinodosa

チュウレンジハバチ

A.pagana

成虫の腹部はオレンジ色で胸部の色彩には変異があるがチュウレンジハバチは黒い。

被害作物

バラ。

被害

幼虫が食葉、成虫が茎に縦に傷を付けながら産卵する。その裂け目から病害が発生することもある。

発生

土中で越冬した幼虫が4月下旬頃から成虫となり、30〜40卵を産み込む。年3〜4回の発生がみられる。

防除

産卵中の成虫は逃げないので捕殺する。幼虫は発生初期の集団で食害しているときに葉ごと処分する。

薬剤(農薬)

オルトラン、サンヨール、プリンス、マツグリーン2等(作物ごとに登録を確認する) 。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

ルリチュウレンジ

Arge similes

被害

幼虫が群棲し、葉を食害する。全体青藍色、光沢がある。翅は黒色で半透明。幼虫の頭部は黒褐色、腹部は黄緑色。

被害作物

ツツジ。

発生

5月頃から年3回発生する。ツツジの葉縁から組織内に産卵管を刺して産卵する。孵化した幼虫は1列に並んで食害するが、徐々に分散する。土中の繭内で蛹となり、越冬する。

防除

発生初期は集団で食害しているので葉ごと処分する。

収録:防除ハンドブック「 花の病害虫

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