診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
カンザワハダニ雌成虫は暗赤色、暗色斑がある。ナミハダニ(黄緑型)雌成虫は淡黄〜淡黄緑色、大型の黒色〜暗緑色斑を体側に持つ。ナミハダニ(赤色型)は常に赤色。
ハダニ類は葉、茎、花に寄生し、汁液を吸収する。生育に影響したり、葉や花にカスリ状の小斑点を生じ美観を損なう。
バラ、キク、アサガオ、マリーゴールド、ホウセンカ、ビオラ、コスモス等、きわめて多種。
繁殖は旺盛で年間10数世代を繰り返し、乾燥する施設内では特に多発しやすい。卵から成虫になるまでの期問は短い場合で約7日、短期間で高密度になることがある。多発状態になると幼ダニが分散するために糸を吐くので、被害株全体が霞を張ったように糸の巣網で覆われる。
下葉の葉裏にいることが多く、かすれ症状等の初期の発生兆候に注意する。多発してからの防除は難しい。好条件は高温乾燥で、周囲の雑草や放置した草花等が発生源となる。
薬剤抵抗性が発達しやすいので同一系統の薬剤を連続使用しない。エコピタ、カネマイト、コテツ、コロマイト、サンクリスタル、サンマイト、スターマイト、ダニカット、ダニサラバ、ダニトロン、粘着くん、バロック、マラソン等(作物ごとに登録を確認する)。※掲載している薬剤(農薬)は
2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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