病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

花の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ウイルス病


写真をクリックすると拡大します

ウイルス病
閉じる

グラジオラス(モザイク病):花と蕾に小斑点が多数できる

ウイルス病
閉じる

ジニア(モザイク病):新葉に濃淡のモザイクが生じる

ウイルス病
閉じる

ガーベラ(えそ輪紋病):葉に輪紋が現れ、黄化、葉枯れを起こす

ウイルス病
閉じる

ダリア(モザイク病):花が奇形になる

ウイルス病
閉じる

パンジー(モザイク病):花弁に明瞭なモザイクが発生する

ウイルス病
閉じる

シクラメン(モザイク病):葉の退色と花の奇形

ウイルス病
閉じる

シクラメン(えそ斑紋病):花弁の着色不良

ウイルス病
閉じる

シクラメン(えそ斑紋病):葉に壊疽斑が生じる

ウイルス病
閉じる

センニチコウ(モザイク病):葉が細くよじれ、緑色濃淡になり、花も貧弱である

ウイルス病
閉じる

グロリオーサ(条斑病):葉に濃淡の筋が生じ、よじれや奇形を起こす

ウイルス病
閉じる

トルコギキョウ(えそ斑紋病):先端部の奇形と葉の白色小斑点

ウイルス病
閉じる

トルコギキョウ(えそモザイク病):葉茎に輪紋を生じ、葉が枯れ、生育が著しく阻害される

ウイルス病
閉じる

チューリップ(モザイク病):着色不良や班入りが生じる

ウイルス病
閉じる

シンビジウム(モザイク病):細胞が壊死して褐色斑点が連なる

ウイルス病
閉じる

ジンチョウゲ(モザイク病):黄色の筋が入り、よじれや奇形を起こす


被害

被害症状は、病原のウイルスと植物の組合せにより異なり、また、複数のウイルスが感染して症状が激しくなることも多い。品種間に症状の差がある。
グラジオラス:モザイク病 キュウリモザイクウイルス(CMV)他。茎葉に緑色濃淡のモザイク症状や白色の小斑が発生する。花弁には斑入りが現れる。生育が抑制され、奇形となることがある。
ガーベラ:えそ輪紋病 トマト黄化えそウイルス(TSWV)。葉が部分的に退色し、のちにはっきりした輪紋が多数現れる。やがて葉が枯れ、生育が不良となる。
シクラメン・トルコギキョウ:えそ斑紋病 インパチエンスえそ斑紋ウイルス(INSV)。葉に壊疽を生じ、花弁の着色や生育が不良となる。

被害作物

花:ガーベラ、カンナ、グラジオラス、グロリオーサ、ケイトウ、シクラメン、ジニア、シンビジウム、センニチコウ、ダリア、チューリップ、トルコギキョウ、パンジー、フリージア等。花木:ジンチョウゲ等。

発生

伝染方法はウイルスの種類により異なる。媒介する昆虫にはアザミウマ(INSV、TSWV他)、アブラムシ(CMV他)、コナジラミ等がある。球根や挿し木増殖では罹病親株から伝染することが多い。作業時にハサミ等に付着した汁液でも伝染する。高温期にはモザイク等の症状が不明瞭となる。

防除

ウイルスを媒介する昆虫を薬剤防除や防虫網により侵入阻止する。罹病親株からの増殖はしない。

薬剤(農薬)

ウイルスに直接有効な実用的な薬剤はない。殺虫剤は登録を確認して使用する。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 花の病害虫

目次へ戻る | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草