診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
果実では、はじめ退色し白っぽくなるが、その後、果粒表面に黒色の隆起した小粒点がみられる。症状が進むと、黒色小粒点はやぶれ、黒色でつやのある粘性の胞子(分生子)塊を生ずる。晩腐病の胞子(分生子)塊はオレンジ色であるのに対して、本病は黒色であることから区別ができる。被害果粒はその後しぼんで干からびる。新梢では、基部から褐変がはじまり、その後新梢全体が枯死する。
病原菌は結果枝や結果母枝などの病斑部で菌糸の形で越冬する。5月中旬以降、越冬部位につくられた胞子(分生子)が降雨により飛び散り、果房や新梢に感染する。病斑上では胞子(分生子)を形成し、2次伝染する。生育期に降雨が続くと発生が多くなる。
圃場における伝染源を少なくするため、樹上の被害果粒や被害新梢は見つけ次第、園外に持ち出し処分する。
トップジンM水和剤※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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