診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
成幼虫の吸汁により葉が葉表に凸状に変形する。葉裏は凹状にくぼみ、長くのびた毛じが密集し毛せんを形成する。本虫の加害による葉の被害はそれほど大きくないが、巨峰群品種に重大な被害を及ぼすブドウえそ果病ウイルスを媒介する。
成虫が芽の鱗片の内側で越冬する。成虫の体長は0.2mmと小さく肉眼で見ることはできない。展葉とともに吸汁をはじめ、1~5葉に毛せんが形成される。卵は毛せん内に産まれる。毛せんで増殖した個体は、歩行により新梢先端へと移動加害を行う。6月ごろに新梢での2回目の毛せん発生が見られる。元葉での密度が高いと副梢にも毛せんが見られる。成虫は秋期になると鱗片内へと移動する。
休眠期の石灰硫黄合剤による防除が効果が高い。生育初期に被害葉が見られる場合は取り除く。
アプロードエース、コテツ※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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