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ブドウの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ブドウネアブラムシ

Viteus vitifoliae
カメムシ目フィロキセラ科 《加害》根、葉

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ブドウネアブラムシ
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葉裏から見た虫えい ©村上芳照

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葉表から見た虫えい ©村上芳照

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虫えいの拡大図 ©村上芳照

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虫えいが多発した様子.葉は表側に巻きあがり生育は阻害される ©村上芳照

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根のコブ ©山口福男

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虫えい内のブドウネアブラムシ成虫と卵 ©村上芳照


被害

成幼虫が根や葉に寄生し吸汁する。吸汁により根にはコブが、葉では葉裏に凸状に虫えいが作られる。根にコブができると養分の吸収が阻害され、樹勢低下や開花期の花ぶるいなどの被害となる。葉では、虫えいが多数作られると葉表へ巻きあがり生育が阻害される。

発生

樹上に産み付けられた卵で越冬する。ふ化した幼虫は葉を吸汁し虫えいを作り増殖していく。6月~9月ごろに虫えいが作られる。葉で増殖したもののうち一部は地下部へ移動し根を吸汁し根にコブを作る。地下で増殖する個体から有翅虫が生じ越冬卵を産卵する。

防除

抵抗性台木を用いた栽培を基本とする。根のコブによる被害は抵抗性台木を用いれば問題とならない。自根で栽培し、根に被害が発生した場合は、粒剤の散布や薬剤の灌注処理による防除を行う。

薬剤(農薬)

モスピラン※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ブドウの病害虫

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