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ブドウの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ブドウウイルス病の一種

Grapevine fleck virus
≪病原≫ウイルス

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ブドウウイルス病の一種
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新葉における葉脈透過(台木「セントジョージ」) ©寺井康夫

ブドウウイルス病の一種
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新葉における葉脈透過(台木「セントジョージ」) ©寺井康夫


被害

海外では、栽培ブドウ、台木品種に感染していることが多いが、多くの品種では症状を示さず、実被害はないとされている。国内ではリーフロール病と重複感染することにより果実糖度が大きく減少する味無果病(あじなしかびょう)の原因になると報告されている。

発生

接木伝染以外の伝染方法は知られていない。本病の接木検定には台木「セントジョージ」が用いられ、「セントジョージ」の新葉に現れる葉脈透過、葉の奇形の有無により罹病しているかどうか判定する。

防除

いったん発病すると治療は困難である。無毒化(ウイルスフリー化)された苗木を購入し植え付ける。

薬剤(農薬)

本病に対する登録薬剤はない。※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ブドウの病害虫

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