病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

ブドウの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)

Apolygus spinolae
カメムシ目カスミカメムシ科 《加害》花、花穂

写真をクリックすると拡大します

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
閉じる

被害葉 ©内田一秀

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
閉じる

被害葉 ©内田一秀

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
閉じる

ツマグロアオカスミカメ成虫 ©村上芳照

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
閉じる

ツマグロアオカスミカメ成虫 ©全農教

ツマグロアオカスミカメ(ウスミドリカスミカメ)
閉じる

ツマグロアオカスミカメ幼虫 ©全農教


被害

発芽期から、幼虫が展葉中の組織を吸汁加害する。そのため、多数の穴が開いたボロボロの葉になる。被害は新梢基部から5~6枚程度の葉までに多い。また、幼花穂が加害されると、花蕾が消失する場合がある。

発生

発芽直後の芽の中には卵が観察される。その後、ふ化した幼虫が吸汁を開始する。発育が進むとブドウを離れて他の寄主植物へ移動する。なお、寄主植物は、チャ、ナス、ウリ類、ダイズ、マメ科牧草、ヨモギ、キクなどが報告されている。

防除

前年の被害発生状況などを参考に、展葉直前に防除薬剤を散布する。展葉が進み葉の破れが目立つようになってからでは効果は低い。園内外の雑草管理を徹底する。

薬剤(農薬)

モスピラン、コルト※掲載している薬剤(農薬)は 2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)

RACコード(農薬の作用機構分類)

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ブドウの病害虫

目次へ戻る  | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  ムギ類の病害虫 |  豆類の病害虫 | 
ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 |  アブラナ科野菜の病害虫 | 
  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 |
   イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 | 
カンキツの病害虫 |  リンゴの病害虫 |  日本ナシの病害虫 |
   西洋ナシの病害虫 |  モモの病害虫 |  カキの病害虫 | 
ブドウの病害虫 |  花の病害虫 |  難防除雑草