診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
発芽期から、幼虫が展葉中の組織を吸汁加害する。そのため、多数の穴が開いたボロボロの葉になる。被害は新梢基部から5~6枚程度の葉までに多い。また、幼花穂が加害されると、花蕾が消失する場合がある。
発芽直後の芽の中には卵が観察される。その後、ふ化した幼虫が吸汁を開始する。発育が進むとブドウを離れて他の寄主植物へ移動する。なお、寄主植物は、チャ、ナス、ウリ類、ダイズ、マメ科牧草、ヨモギ、キクなどが報告されている。
前年の被害発生状況などを参考に、展葉直前に防除薬剤を散布する。展葉が進み葉の破れが目立つようになってからでは効果は低い。園内外の雑草管理を徹底する。
モスピラン、コルト※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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