診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
植物に寄生して吸汁することで、表面の細胞が壊死し、穂軸の褐変や果粒表面のコルク化が生じる。また、一部の緑色系品種では、収穫期直前に果粒表面を加害されると茶褐色のシミが発生する。葉では葉脈沿いに加害し、褐変する。
例年、発生は6月以降に急増し、梅雨明けから8月が最も多い。その後は減少に転じ、10月ごろまで観察される。
発生初期からの定期的な薬剤散布によって、圃場内の個体数を低密度に維持する。本種は、成長点に近い軟弱な植物組織に好んで寄生しているため、薬剤散布の際には、新梢の先端や、副梢にも薬剤が付着するように留意し、棚上からも十分に散布する。 果房への袋かけを行う場合は、薬剤散布後の期間を空けないうちに行い、袋内への侵入を阻止するため、止め金をしっかりと固定する。 多くの植物に寄生するので、越冬・増殖場所とならないように、園内外の植物の管理を徹底する。
コテツ、アドマイヤー、ディアナ、テッパン、アーデント、エクシレルSE、コルトなど。※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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