診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
果房への寄生、排泄物による汚れ、そこに発生する黒いカビ(いわゆるスス病)の発生により、品質が著しく低下する。果房の寄生部位は、目の届きづらい内側であり、生産者が被害に気づかない場合もある。また、数種のウイルス(GVA、GVB、GLRaV-3)を伝搬することが確認されている。
粗皮下に産み付けられた卵嚢で越冬する。5月になると幼虫がふ化し、新梢基部や若葉の葉裏などに寄生する。6月には成虫となり、再び粗皮下に産卵する。その後、7月、9月にも幼虫の発生が認められ、年3世代を経過する。
休眠期に粗皮削りを実施し、越冬している卵嚢を除去する。各世代の幼虫発生期に薬剤散布を実施するが、特に1回目の発生期である5月の防除を重点的に実施する。
アドマイヤー、アプロード、コルト、スタークル・アルバリン、ダントツ、トランスフォーム、モスピラン※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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