診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
越冬世代が、幼果期を中心に果房に寄生していることが多い。果実品質に影響することは少ないが、多発生時には、吸汁被害が発生する場合がある。本来は、森林を生息域としているため、山間部に近い園では注意が必要である。
チャバネアオカメムシは、山林の落葉などで、成虫態で越冬し、春になると越冬場所から離脱、さまざまな種類の植物を吸汁して産卵する。新世代成虫は8月以降発生する。春から初夏にかけては、サクラやクワの実など、夏以降はスギやヒノキの毬果など、非常に多種の植物を利用している。
夜行性のため、発見しやすい夜間や早朝、夕方に園内を観察し、発生を認めたら薬剤散布を行う。薬剤散布は地域で一斉に実施することで、隣接園への逃亡や自園への侵入を防ぐことが可能となる。
スタークル・アルバリン、ダントツ※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(農林水産省 農薬登録情報提供システム)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表をクロップライフジャパンが日本語に翻訳:外部サイト)
RACコード(農薬の作用機構分類)
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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