診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
若い葉では葉脈に沿って黄緑色の斑点や条線がかすり状に現れる。その後に生じる葉は退緑し、数本の縞を生じる。生育初期に感染した株は、分げつが著しく多く、極端な萎縮そう生症状を示し出穂しない。
ヒメトビウンカによって伝染する。スズメノカタビラやこぼれ麦で見られる発病株は、伝染源として重要である。
発病株はウイルスの獲得源になるので、早期に抜き取り処分する。特に収穫後のこぼれ麦で発病が認められるときは、直ちにすき込む。圃場周辺のイネ科雑草を除去する。
登録農薬はない。
(小澤徹)
※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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