診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
コムギに被害が発生する。成虫が穂の付け根(穂軸)をササラ状に食害して、穂が枯死する。被害は圃場の周辺部に多く、よく目立つ。散発的に発生するため、収量被害は軽微。
コムギ
全国に分布、関東地方以南で個体数が多い。成虫で越冬し春~6月ころまでズィーと鳴き、ケラと間違えやすい。越冬個体は翌年まで生き続ける場合もあるため、年間を通して成虫が見られる。褐色型と緑色型が存在し、口器は赤く噛みつかれると痛い。灯火に飛来する。一般に成虫で越冬する大型バッタ類は本種とツチイナゴの2種がある。
減収影響は軽微のため、防除対象とはならない。
本種に対する登録薬剤はない。(江村薫)※掲載している薬剤(農薬)は
2022年1月現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。
農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)
・殺虫剤(IRAC)2022年6月版(ver.10.3) *PDFデータ
・殺菌剤(FRAC)2022年6月版 *PDFデータ
・除草剤(HRAC)2020年3月現在 *Excelデータ
※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。
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