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防除ハンドブック(表紙画像)

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防除ハンドブック 日本ナシの病害虫

防除ハンドブック 日本ナシの病害虫(表紙画像)

防除ハンドブックシリーズは、病害虫の診断と防除を目的とした実用的な内容で、技術者や農家など、防除の現場での使いやすさを追求したコンパクトなシリーズです。
最新の防除薬剤も紹介しています。
本書は、日本ナシに普通に発生する病害虫を取りあげました。
病害は21種(糸状菌:17種、細菌:3種、不明:1種)、害虫は19種を掲載。
本格的な日本ナシ栽培を応援します。

診断

写真:特徴を捉えた鮮明な写真約163点で、病害の症状や害虫の生態・被害などがよくわかります。
解説:病害虫名に続いて、【被害】【形態】【発生】【防除】【薬剤】の項目を立て、病害や害虫の診断・対策が的確にできるよう、わかりやすく解説しています。

防除

生態的防除法、天敵類の保護などのほかに、最新の情報に基づいた病害虫防除薬剤を具体的な商品名で表記しました。

日本ナシの病害虫目次

病害 害虫

はじめに

本ハンドブックは、日本ナシにごく普通に発生する病害や害虫の被害、発生、防除について解説するとともに、生態・被害に関する多くの写真を掲載し、病害虫の種類が判定できるように配慮しました。
日本ナシに普通に発生する病害虫は黒星病、炭疽病、えそ斑点病、アブラムシ類、ハダニ類、シンクイムシ類などが知られていますが、地域や栽培法、季節によって異なります。病害虫管理の基本はまず栽培現場でどんな病害虫が発生しているかを直接観察し判定することにあります。
病害虫が発生しやすい要因として栽培品種や肥培管理などの栽培条件、ほかに低温多雨、高温多湿などの気象条件が考えられます。それぞれの病害虫の発生条件をよく理解し、まず病害虫が発生しないような予防的な栽培管理を講ずることが必要です。
それでも病害虫の多発生が予想されるときには天敵生物やミツバチなどの有用生物の保全に配慮しながら、農水省に登録された農薬を適切に活用して病害虫の発生を抑制することが必要です。
実際の防除にあたっては、周辺環境に影響の少ない薬剤を選定し、農薬のラベルに書かれている、毒性、適用作物、対象病害虫、使用濃度、使用量、使用時期、使用回数など、安全で効果的な使用方法である「農薬使用基準」を守って周囲に農薬が飛散(ドリフト)しないように注意し、安全安心な収穫物の確保に努めることが必要です。本書を日本ナシの栽培管理の一助としてご活用していただければ幸いです。
(編者 平井一男・築尾嘉章)

凡例

  • *本書では、日本ナシに通常発生する病害虫を取り上げた。
  • *病害虫の種類を判別しやすいように特徴的な写真を掲載し、被害、被害作物、発生、防除、薬剤について簡潔に解説した。
  • *病害編に病原と発病部位を、害虫編に加害部位を以下のように記した。
    • 病原:糸状菌、細菌、酵母様菌
    • 発病部位・時期・加害部位:葉、花、果実、幼果、新稍、枝、幹、地際、根 など
  • *被害については被害実態、被害部位等、発生については多発環境、発生時期、生態的特性等を解説した。
  • *防除については生態的・生物的・化学的防除法を解説した。
  • *薬剤については所定の日付(各ページ文末に記載)の登録状況に基づき、主要な商品をリストアップした。薬剤は剤型、単剤・混合剤によって、また、作物、栽培法や処理方法によって登録の違いがあるほか、登録変更になる場合もある。使用時にはラベルやインターネットによる情報等で登録内容を確認し、地域の防除暦や病害虫防除所などの指導に従っていただきたい。

インターネット版 防除ハンドブック 日本ナシの病害虫

初版 2014年3月31日 公開
最終更新日 2022年5月23日

編者

平井一男 元 (独)農業環境技術研究所
築尾嘉章 元 (独)農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所

著者

病害:冨田恭範 (一社)日本植物防疫協会茨城研究所
病害:安田文俊 鳥取県農林水産部
害虫:鹿島哲郎 茨城県農業総合センター病害虫防除部

写真提供者(五十音順、敬称略)

大谷徹、金子洋平、兼松聡子、椎葉岳彦、塩田あずさ、中村仁、森田剛成、渡辺博幸、渡辺正幸

発行所

全国農村教育協会
東京都台東区台東1-26-6 〒110-0016
電話03-3833-1821 Fax03-3833-1665
http://www.zennokyo.co.jp