防除ハンドブックシリーズは、診断と防除を目的とした実用的な内容で、技術者や農家など、防除の現場での使いやすさを追求したコンパクトなシリーズです。最新の防除薬剤も紹介しています。
最新の防除薬剤も紹介しています。
本書は、キュウリ・スイカ・メロンに普通に発生する病害虫をとりあげました。病害は37種(キュウリ16種・スイカ7種・メロン14種)、害虫は38種を掲載。本格的なキュウリ・スイカ・メロン作りを応援します。
写真:作物の被害症状、害虫などを鮮明な写真を豊富に使って紹介しました。
写真が大きくて見やすいことが本書の特長です。写真から診断できることを念頭に編集しています。
解説:被害様相、発生条件や生態など、診断を目的とした実践的な内容としました。
耕種的、物理的、生物的な防除のほか、最新の情報に基づいた主要な病害虫防除薬剤を具体的な商品名で表記しました。
本ハンドブックは、キュウリ、スイカ、メロンの栽培期間中、普通に発生する病害虫を取り上げ、その被害、被害作物、発生条件、そして防除法について解説するとともに、多くの写真を掲載し、病害虫の種類が判定できるように配慮しました。
発生する病害虫の種類は栽培地域や露地、施設内、肥培管理など栽培条件により異なりますが、キュウリではうどんこ病、ベと病、褐斑病、アブラムシ、アザミウマ、コナジラミなど、スイカではうどんこ病、炭疽病、疫病、アブラムシ、コナジラミ、カスミカメなど、メロンではうどんこ病、ベと病、菌核病、アザミウマ、コナジラミなどをはじめとする病害虫が普通に見られます。
農作物の病害虫管理の基本はまず栽培現場でどんな病害虫が発生しているかを判定することにあります。そして、病害虫が発生しやすい環境条件には品種や肥培管理、さらに乾燥、低温多雨、高温多湿、冷涼と多雨などの気象要素が考えられますので、それぞれの病害虫の発生条件をよく理解し、有用生物と農薬を適切に活用して栽培期間中の発生を抑制することが重要です。
また、施設栽培では病害虫を侵入させない、持ち込まないなどの予防的措置を講ずることも欠かせません。いずれの場合も病害虫が多発しそうになったときには、急性毒性の低い農薬や有用生物に影響の少ない農薬を選定し使用基準を遵守して適切に抑え、安全安心な収穫物の確保や周辺環境を損ねない配慮が必要です。
本書を栽培管理の一助としてご活用していただければ幸いです。
(編者 平井一男・築尾嘉章)
初版 2012年7月31日 公開
最終更新日 2022年5月23日
平井一男 | 元 (独)農業環境技術研究所 |
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築尾嘉章 | 元 (独)農業・食品産業技術総合研究機構花き研究所 |
病害:竹内妙子 | 元 千葉県農業総合研究センター |
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害虫:高井幹夫 | 元 高知県農業技術センター |
害虫:平井一男 | 元 (独)農業環境技術研究所 |
小林正伸、千葉武勝、古木市重郎、森山美穂、吉田正博
全国農村教育協会
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