病害虫と雑草の情報を、電子ブックとデータベースで公開

短期曝露評価による農薬登録変更について第1報

(急性参照用量 = ARfD 関連)

2017年2月28日

農薬の登録に当たって、新たに短期曝露評価*が導入されることになりました。
これに伴って、適用作物や使用条件などの変更があります。
現在までに、農薬メーカーが登録の変更申請を行なった農薬は以下の通りです。(既に登録変更が認められた農薬も含みます)

  製品名
アセフェート剤 オルトラン、ジェイエース、ジェネレート、スミフェートなど
フルバリネート剤 マブリックなど
フェナリモル剤 ルビゲン、スペックスなど
NAC剤 ミクロデナポン、デナポンなど
ジメトエート剤 ジメトエート、ベジホンなど
カルボスルファン剤 ガゼット、アドバンテージなど
ベンフラカルブ剤 オンコル、グランドオンコル、ジャッジ、オンダイアエースなど
シハロトリン剤 サイハロン、ビリーブ
メタフルミゾン剤 コルト
ピリダベン剤 サンマイト
イプロジオン剤 ロブラール
ジラム剤 コニファー
チオジカルブ剤 ラービン
クロルフェナピル剤 コテツ

これらの農薬については、ラベルの記載内容が、最新(変更後)のものと異なっている場合があります。最新の登録情報は、農薬メーカーのホームページまたは病害虫防除所または普及センター、JAなどの指導を受けてください。
農薬の登録内容は、FAMICの「農薬登録情報」から確認できますが、情報が遅れる場合がありますので、ご注意ください。
さらにくわしい情報が知りたい方は、各都道府県のホームページをご覧ください。

*短期曝露評価について

2014年2月に、農薬の安全性をさらに高めるため、従来の1日摂取許容量(ADI)に加えて、急性参照用量(ARfD)を評価の対象にすることになりました。
ARfDとは、1日以内またはそれより短い時間に経口摂取した場合に、健康に悪影響を示さないと推定される1日当たりの摂取量を示すもので、既に登録されている農薬についても今後ARfDが設定され、短期暴露評価が実施されることになりました。
これに従って、短期暴露評価を行った農薬メーカーの登録変更申請により、2014年8月以降、適用作物の削除・使用条件などを変更する農薬が出ています。
<関連サイト:食品衛生法における農薬の残留基準について(消費者庁)

〈「病害虫・雑草の情報基地」編集部〉