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最新情報 植物病害

エンバク褐斑細菌病

かっぱんさいきんびょう

Bacterial brown spot

2019-01-15 最終更新

病徴:

おもに下位葉に発生する.葉でははじめ,水浸状の円形病斑を形成し,しだいに拡大し,楕円形~紡錘形の褐色病斑となる.その後,病勢がすすむと,病斑が融合し内部が灰色~灰褐色,周縁が黄褐色~褐色で不整形の病斑となる.長野県では,エンバク(Avena sativa)よりもエンバク野生種(Avena strigosa)で発生が多い傾向にある.

病原:

Pseudomonas cannabina pv.alisalensis(Cintas,Koike & Bull 2000)Bull,Manceau,Lydon,Kong,Vinatzer & Fischer-Le Saux 2010

〔異名 Pseudomonas syringae pv.alisalensis Cintas,Koike & Bull 2002〕

病原菌はPseudomonas属の細菌であり,グラム陰性の好気性菌で,普通寒天培地で粘性,白色で円形のコロニーを形成する.

また本菌は,アブラナ科野菜類の黒斑細菌病菌としても報告があり,エンバク野生種から分離された病原菌はキャベツ,ハクサイなどのアブラナ科野菜類に対しても病原性が認められている.

伝染:

病原菌は,エンバクが発芽して間もない幼苗期に最も感染しやすく,罹病残渣中で生存する.アブラナ科野菜産地では,輪作または風食防止のため,エンバクおよびエンバク野生種が導入されている.罹病したアブラナ科野菜の残渣が伝染源となり,降雨等で菌が飛散し,発病に至ると考えられる.

参考:

https://www.pref.nagano.lg.jp/bojo/joho/byogaichu/documents/12tokusyu1.pdf

https://link.springer.com/journal/10327/79/2/

 

植物病名データベースへのリンク

(2017.11.24 石山佳幸)

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エンバク褐斑細菌病.自然発生における病徴(石山佳幸)

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エンバク褐斑細菌病.接種による病徴(石山佳幸)