病害虫・雑草の情報基地

新規会員登録

トマト・ナス・ピーマンの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

アザミウマ類(2)

写真をクリックすると拡大します

アザミウマ類(2)
閉じる

ヒラズハナアザミウマ雌成虫、体長1.3~1.7mm。雄は黄色

アザミウマ類(2)
閉じる

ヒラズハナアザミウマ2齢幼虫

アザミウマ類(2)
閉じる

ヒラズハナアザミウマの産卵によって生じた白ぶくれ症(トマト)

アザミウマ類(2)
閉じる

ヒラズハナアザミウマの加害によるへたおよびその周辺の褐変(ピーマン)

アザミウマ類(2)
閉じる

ダイズウスイロアザミウマ雌成虫。体長1.2~1.4mm。雄は黄色

アザミウマ類(2)
閉じる

ダイズウスイロアザミウマ2齢幼虫

アザミウマ類(2)
閉じる

ダイズウスイロアザミウマによるナス葉の被害

アザミウマ類(2)
閉じる

ダイズウスイロアザミウマによるトマト葉の被害


ヒラズハナアザミウマ

Frankliniella intonsa

アザミウマ(総翅)目アザミウマ科

被害

ナスでは葉や花弁が食害されるが、果実が加害されることはほとんどない。葉では、主に葉裏が吸汁され、白い小斑点が生じ、ひどい場合には葉裏が褐変する。花弁が加害されると白く脱色する。ピーマン、シシトウでは、主に花に寄生し、密度が高くなると幼虫がへたの下に潜り込み加害するため、へたの周囲が黒く変色する。また、果実表面に産卵痕と思われる小さな突起が生じる。トマトでは、開花時に花に集まり、子房に産卵するため、産卵痕の回りが白く色が抜け、白ぶくれ症になる。この症状は灰色かび病菌によるゴーストスポットの症状によく似ているが、白ぶくれ症の場合には産卵痕が残り、その部分がやや陥没している。トマト黄化えそウイルスの媒介虫でもある。

被害作物

ナス、ピーマンなどのナス科、イチゴ等。

発生

冬季休眠するため、発生は早春から晩秋にかけて多い。施設ナスは夜間の栽培管理温度が低いため、厳寒期の発生は少なく、9~11月と3月以降に目立つ。花によく集まるので、圃場周辺に花をつけた雑草が多いと圃場への侵入が多くなる。主な寄生部位は花であるが、ナスでは葉にもよく寄生する。卵は主に葉肉や葉脈内に産付されるが、トマトでは開花時の子房、花弁、柱頭などに行う。幼虫は2齢を経て蛹化する。卵から成虫になるまでの発育期間は25℃下で約10日。両性生殖と単為生殖を行う。

防除

換気窓への防虫ネットの展張やシルバーマルチ、UVカットフィルムは侵入防止効果が高い。ただし、UVカットフィルムはナスでは着色不良を起こすので使用できない。天敵のオリスターA、タイリク、トスパック、リクトップ、ククメリス、メリトップ、スワルスキー(施設栽培野菜類)が有効。多発時には、薬剤による防除が必要。

薬剤(農薬)

アファーム、スタークル・アルバリン、スピノエース、ディアナSC、ハチハチ、ベストガード、モスピラン、モベント等。作物によって登録内容が異なるので注意する。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

ダイズウスイロアザミウマ

Thrips setosus

アザミウマ(総翅)目アザミウマ科

被害

ナスでは、成・幼虫の吸汁加害により葉に白色の小さな斑点が生じる。被害がひどくなると白色斑点が葉全体に広がり、その後葉裏が褐変する。茎も加害され、被害部は褐変する。発生が多くなるとへたや果面にも褐色の傷が生じる。トマトでは、葉と果実が加害される。葉の被害症状はナスの場合と同様であるが、果実では幼果期に加害されるとソバカス状の斑点が生じる。

被害作物

ナス、トマトなどナス科、キュウリ、インゲン等。

発生

通常、露地栽培では8~9月、施設栽培では4~5月に発生が多い。発生は苗による持ち込みと周囲の雑草地などからの成虫の飛び込みから始まる。産卵は葉肉や葉脈などの組織内に行われる。幼虫は2齢を経て土中で蛹化する。25℃における卵から成虫になるまでの期間は約13日。他のアザミウマ類と同様、両性生殖と単為生殖を行う。なお、本種はトマト黄化えそウイルスを媒介する。

防除

防虫ネットによる換気窓の被覆、シルバーポリフィルムによる畦被覆、UVカットフィルムの展張は成虫に対する侵入防止効果が高い。ただし、UVカットフィルムはナスでは着色不良を起こすので使用できない。天敵のオリスターA、タイリク、トスパック、リクトップ、ククメリス、メリトップ、スワルスキー(施設栽培野菜類)が有効。露地栽培では土着のヒメハナカメムシ類がよく働く。多発時には、薬剤による防除が必要。

薬剤(農薬)

アファーム、スタークル・アルバリン、スピノエース、ディアナSC、ハチハチ、ベストガード、モスピラン、モベント等。作物によって登録内容が異なるので注意する。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 トマト・ナス・ピーマンの病害虫

目次へ戻る | ホームへ戻る

稲の病害虫と雑草 |  豆類の病害虫 |  ジャガイモの病害虫 |  サツマイモの病害虫 | 
アブラナ科野菜の病害虫 |  トマト・ナス・ピーマンの病害虫 |  キュウリ・スイカ・メロンの病害虫 | 
イチゴの病害虫 |  ネギ類の病害虫 |  菜園の病害虫 |  カキの病害虫 |  リンゴの病害虫 | 
日本ナシの病害虫 |  西洋ナシの病害虫 |   カンキツの病害虫 |  花の病害虫 | 
難防除雑草 |  ブドウの病害虫