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アブラナ科野菜の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ミカンキイロアザミウマ

Frankliniella occidentalis
アザミウマ目アザミウマ科

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ミカンキイロアザミウマ
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幼虫 ©全農教

ミカンキイロアザミウマ
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成虫 ©竹内浩二

ミカンキイロアザミウマ
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コマツナの被害 ©竹内純

ミカンキイロアザミウマ
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カブの被害 ©竹内純

ミカンキイロアザミウマ
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ミズナの被害 ©竹内純


被害

幼虫、成虫とも葉や花弁などを吸汁加害する。コマツナなどアブラナ科葉菜類の葉における吸汁加害により加害部の白斑症状、カスリやテカリ、ヒキツレ、反り返り、ひだ葉化など、ネギアザミウマ、ヒラズハナアザミウマと同様の被害が発生する。さらに、排泄物による汚れも加わる。また、トマト黄化えそウイルス(TSWV)などウイルス病を媒介する。

被害作物

コマツナ、ミズナ、チンゲンサイなどの葉菜類。ストックなどの花卉類。ナス科、キク科など各種野菜、バラ、カーネーション、シクラメンなど多種の花卉類など。

発生

雌は体長1.5㎜、雄は1.1㎜、体色は黄~茶褐色で低温期には茶褐色の個体が多い。1990年に日本で初確認された侵入害虫で、4月頃から活動をはじめ、年に7~10世代発生を繰り返す。関東周辺では6~9月に個体数は多くなる。施設では通年発生する。新芽や新葉の組織内に卵を産み付ける。幼虫、蛹とも2齢を経過し成虫となる。薬剤感受性も低下傾向で、全国的に難防除害虫とされている。

防除

飛来する成虫の侵入防止策を講じる。施設内であれば防虫ネットと近紫外線除去フィルムの展張は効果が高い。露地栽培であれば寒冷紗被覆などにより発生を低減できる。また、成虫は黄色や青色に誘引されるため、市販の誘引粘着テープにより発生予察が可能である。雑草の花が増殖元となるので、圃場周辺の雑草管理を徹底する。

薬剤(農薬)

アファーム(カリフラワー、非結球アブラナ科葉菜類(ノザワナ、チンゲンサイ、コマツナを除く))、除虫菊(キャベツ、ハクサイ)、スピノエース(キャベツ、非結球アブラナ科葉菜類(ミズナ、長崎ハクサイを除く))、プリロッソ(キャベツ、ブロッコリー)、ベネビア(キャベツ、ブロッコリー)、ベリマーク(キャベツ、ブロッコリー)、マラソン(キャベツ、ハクサイ、ブロッコリー)、モスピラン(キャベツ、ブロッコリー)など。(竹内浩二)※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 アブラナ科野菜の病害虫

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