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西洋ナシの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ナシミハバチ(ナシミバチ)

Hoplocampa pyricola
ハチ目ハバチ科 《加害》花、果実

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ナシミハバチ(ナシミバチ)
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黒いタール状の粘質物 ©村井智子

ナシミハバチ(ナシミバチ)
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果頂部の虫糞 ©村井智子

ナシミハバチ(ナシミバチ)
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食害中のナシミハバチ幼虫 ©村井智子

ナシミハバチ(ナシミバチ)
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収穫果実の表面には深い陥没が発生 ©村井智子


被害

花のガク片の側部に黒いタール状の粘質物がある。ガク片のタール状の粘着物が着いた部分を割ってみると卵がある。あるいは幼虫が脱出した跡がある。幼果では果頂部に虫糞をだす。虫糞を除去すると幼果に穴が空いている。虫糞がでている果実を割ると中が空洞になっていたり、食害中の幼虫がいることがある。幼果時に加害されると収穫果実の表面には深い陥没が発生する。

被害作物

セイヨウナシ、ニホンナシ、チュウゴクナシ

発生

成虫は約4mm、黒色。年1回の発生である。幼虫は土に潜り繭を作って越冬する。青森県では越冬を終えた幼虫は4月上旬頃に蛹になる。成虫は4月下旬~5月上旬に羽化し、満開期から落花期にガク片から子房の部分に産卵を始める。卵は1週間で孵化し、幼虫は幼果に潜り食害する。約20日の幼虫期間中に数個の果実を加害する。このとき幼果の外に虫糞を出すので、被害果は見つけやすい。成熟幼虫は果実から地表面に落ち、土に潜り繭を作り越冬する。成虫は開花に合わせて産卵を開始するので、青森県以南では活動開始時期は早まる。

防除

薬剤(農薬)による防除適期は成虫が産卵活動中の開花期である。しかし、訪花昆虫保護のため、落花直後とその10日後の2回、登録薬剤(農薬)を散布する。 耕種的防除としては幼虫による幼果加害期(開花から落花25日後)に被害果を集め水漬けにして殺虫処理する方法がある。

薬剤(農薬)

登録薬剤(農薬)はエルサンのみである。※掲載している薬剤(農薬)は 2015年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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