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ニホンナシの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

胴枯病

Phomopsis fukushii  
《病原》糸状菌  《発病》枝、幹

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胴枯病
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幹の病斑 ややくぼんだ初期病班(兼松聡子)

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幹の病斑(冨田恭範)

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幹の病斑 亀裂の入った赤褐色大型病班(兼松聡子)

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枝の病斑(冨田恭範)

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枝に形成された子座(冨田恭範)

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子座から橙色の粘質の胞子塊が吹き出し、ひも状となる(冨田恭範)


被害

枝幹部に発生する。樹皮の表面に黒褐色の小病斑を生じ、進展すると健全部との境に亀裂がおこり、長楕円形の赤褐色病斑となる。その後、病斑の表面に多数の黒色小粒点(柄子殻)を点々と形成し、樹皮面はサメ肌状となる。類似した症状の病気には枝枯病があり、同様に柄子殻を形成するが、比較すると本病では密度が低い。また病班は円形~楕円形をしていることが多い。苗木で発生すると枯死に至る。

発生

幸水、豊水に発生が多い。柄子殻は降雨時に橙色の柄胞子の塊をひも状に逸出する(胞子角と呼び、本病の特徴となる)。本菌は、剪定時の切り口、夏期の日焼けや虫害を受けた樹皮の傷口、冬期の凍害を受けた傷口から侵入する。

防除

剪定後の切り口には必ず保護剤を塗布する。また、病斑部を剪除または削り取った後に保護剤を塗布する。

薬剤(農薬)

トップジンMペースト、バッチレート、ベフラン塗布剤、ベンレート(マシン油で希釈して塗布)など。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ニホンナシの病害虫

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