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ニホンナシの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

紅粒がんしゅ病

Nectria cinnabarina
《病原》糸状菌  《発病》枝幹部

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紅粒がんしゅ病
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せん定痕から感染した発病部位(安田文俊)

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亜主枝の切り口に形成された鮮紅色の分生子塊(森田剛成)

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枯死した側枝上の鮮紅色の分生子塊(安田文俊)

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病斑部に形成された赤~暗赤色の子のう殻(拡大)(安田文俊)

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病斑部にみられる新梢の枝枯れ(安田文俊)


被害

枝幹部に発生する。せん定箇所を中心とした枯れ込み部分から発病し、病斑部はやや陥没して樹皮がしわ状となる。病斑上には秋季~翌春に鮮やかな紅色の小粒(分生子座に形成された分生子塊)と赤~暗赤色で球状の子のう殻が多数形成される。発病の翌年には、病斑部より先端の枝幹部に枝枯れや胴枯れを生じる。

発生

谷間の低地やくぼ地など風通しの悪い圃場や排水不良などで樹勢の弱い圃場で発生しやすい。病斑部には秋季~翌春に鮮紅色の小粒が多数形成されるため、せん定作業中に本病の発生に気づくことが多い。伝染源となる分生子および子のう胞子は11月~翌年の5月頃に飛散するが、主要感染時期は早春である。

防除

第一次伝染原は圃場に残された前年の罹病せん定枝と考えられている。このため、発病樹の病患部や枯死枝を園外に持ち出して処分する。また、病原菌は主にせん定時の切り口から感染するため、せん定整枝時および病斑部削り取り直後に塗布剤で露出部を保護する。

薬剤(農薬)

トップジンMペースト※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ニホンナシの病害虫

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