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リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

赤星病

Gymnosporangium yamadae
《病原》糸状菌 《発病》葉、果実

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赤星病
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葉表の隆起した橙色の病斑 ©全農教

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葉裏に形成された毛状の銹子腔 ©全農教

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ビャクシン上の膨潤した冬胞子堆 ©浅利正義


被害

葉や果実に発生する。落花期頃から葉表に橙黄色の小斑点(精子器)を形成し、後に拡大してやや隆起した橙色の病斑となる。このとき、輪郭はやや赤みを帯びることが多い。夏期に病斑の葉裏に黄褐色の毛状の銹子腔(しゅうしこう)を形成し、著しく発病した場合は落葉することがある。果実ではていあ部周辺に葉と同様な病斑を形成し、奇形となる。

発生

病原菌はリンゴと中間宿主である緑化樹のビャクシン類(カイズカイブキ等)との間を往来する異種寄生菌である。リンゴからリンゴへは伝染しない。ビャクシン類上の冬胞子堆が4〜5月の降雨時に膨潤し、冬胞子が発芽して小生子(担子胞子)を形成し空気伝染する。リンゴに形成された銹子腔から7〜8月にさび胞子がビャクシン類に飛散、付着し、翌春に感染する。その後、1年を経過し春に冬胞子堆を形成し、再びリンゴへ伝染する。2年で1サイクルの生活史を持つ。リンゴ赤星病菌とナシその他の赤星病菌は異なり、相互に関係がない。

防除

中間宿主がないと発生しないので、果樹園周辺1〜2km以内にビャクシン類を植栽しない。ビャクシン類から小生子が飛散する開花期前後に有効薬剤を散布する。

薬剤(農薬)

アンビル、インダー、オーシャイン、オンリーワン、サルバトーレ、サンリット、ジマンダイセン、スコア、チオノック、トリフミン、トレノックス、マネージ、ラリー、ルビゲン等。 ※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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