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リンゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

モモシンクイガ

Carposina sasakii
チョウ目シンクイガ科 《加害》果実

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モモシンクイガ
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被害果実内部の幼虫 ©舟山健

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成虫 ©梅谷献二

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被害果 ©全農教


被害

ふ化幼虫が果実の内部に食入し、果心部に向かって不規則なトンネル状に食害する。被害果実は、外観にも著しい凸凹を生じ、幼虫1頭が食入しただけで商品価値を失う。ふ化幼虫の食入孔は針で突いたように小さく、果実表面には漏出した汁液が乾固する。老熟幼虫は、果皮に径2~3mmの脱出孔を開けて、地表に落下する。

発生

九州以北に分布する。老熟幼虫が地中に潜って越冬し、5月上旬~中旬頃から地表面に出て、蛹化する。年1~2回発生し、成虫は5月下旬~9月まで観察され、7~8月が産卵盛期である。成虫は果実の表面(主にていあ部)に産卵する。被害果からの老熟幼虫の脱出は7月上旬頃から観察され、7月までに脱出した幼虫の大半は羽化するが、8月中旬以降に脱出した多くの幼虫は越冬に入る。

形態

雌雄成虫は体長約8mm、前翅は開帳約17mmで長方形に近く、全体が灰白色で、翅の中央より黒褐色の大きな三角紋があり、翅全体が銀灰色の鱗毛で覆われる。老熟幼虫は体長約12mmで、体全体が橙赤色を帯び、紡錘形である。

防除

被害果は摘み取り、6日以上水に浸けて幼虫を殺処分する。薬剤散布は、産卵盛期を主体に行う。発生の多い園では、合成ピレスロイド剤の散布が効果的である。

薬剤(農薬)

アグロスリン、オリオン、サイハロン、スカウト、ダーズバン、ダイアジノン、ダントツ、パーマチオン、バイスロイド、バリアード、マブリック、モスピラン、ラービン、ロディーなど。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 リンゴの病害虫

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