診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。
葉、果実、枝にいぼ型やそうか(かさぶた状)型の病斑が発生する。温州みかんは弱く、中晩柑での発生は少ないが、レモンは弱い。いぼ型病斑は春葉の伸長中期までに発生し、そうか型病斑は伸長終了後も発生する。果実では果径1cmまではいぼ型病斑、それ以上になるとそうか型病斑を形成する。
旧葉の病斑で越冬し、発芽期から降雨のたびに伝染する。気温が低く、降雨回数が多いと多発する。春葉病斑が果実の重要な伝染源である。春葉の病斑上に大量の胞子が形成されるので、春葉での発生が少なくても果実で多発することが多い。果実の感受性は落弁後が最も高く、肥大するにつれて発病しにくくなる。密植園や谷間など湿度の高い園で多発する。発生は9月頃まで続くが、商品価値に影響を与えるのは7月までの発生である。
春葉での発生を抑えるために剪定時の発病葉梢の剪除と展葉初期(最も伸びた春芽が1cm程度の時期)の薬剤散布が重要である。旧葉に発病がない場合には落弁期のみの散布で十分。ただし、その後に発生を認めたときは6月中旬に再度の散布が必要となる。
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