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カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

褐色腐敗病

Phytophthora citrophthoraなど4種
《病原》糸状菌  《発病》果実・貯蔵

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褐色腐敗病
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多数の落下果実

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樹上に残存した発病果実

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初期症状

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不知火のすそなり果の症状

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発病果実

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落下した発病果実


被害

果実成熟期に、地表に近い果実に淡褐色の病斑が形成され腐敗・落果する。発病果は生臭い。連続降雨や強風雨があると急増する。収穫時は無症状でも選果中や出荷中に発症して、市場で腐敗したり、中晩柑では晩秋季に感染した場合、果皮に潜伏したまま経過し、予措中に発病することもある。ハウス栽培でも雨漏り部位や雨が吹き込む場所で発生する。

発生

土壌中の病原菌が降雨時に雨滴とともに跳ね上がって果実に感染する。感染成立時間は25℃で1時間と極めて短い。露地、ハウス栽培ともに樹上灌水の際に病原菌に汚染された川水やため池水等を用いると広範囲に発生する。落果した発病果や樹上に残った発病果には多量の胞子が形成され、発病が拡大し、収穫皆無になることもある。マルチ栽培では発生は少ないが、台風等でマルチがはがれると激しく発生することもある。病原力が強く、コンテナや段ボール箱中で発病果と隣接した果実に伝染する。

防除

園内の排水をよくして地表の乾燥を図る。成熟期に敷きわらをして果実への土壌の跳ね返りを抑制する。地面近くに垂れ下がった果実を吊り上げる。台風前にマルチがはげないように確認しておく。発病果は伝染源になるので、見つけ次第園内から除去する。ため池の水等を灌水に用いるときはケミクロンGで消毒する。

薬剤(農薬)

オキシラン、コサイド、マンゼブで後期黒点病と同時予防。発病を認めたらアリエッティ、ランマン、リドミル銅、リドミルMZなどの専用剤を直ちに散布する。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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