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カンキツの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

グリーニング病

‘Candidatus Liberibacter asiaticus’
《病原》細菌  《発病》葉・果実・樹全体

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グリーニング病
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亜鉛欠乏に類似した症状

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マンガン欠乏に類似した症状

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たんかん樹の黄化症状

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葉が黄化し、半分が枯死した樹

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枯死樹

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ミカンキジラミの成虫

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ミカンキジラミの4~5齢幼虫


被害

葉が黄化し、果実は着色不良で、緑斑が残り、小玉化して収量が低下する。枝が枯れ込み、衰弱して数年のうちに枯死する。激しい場合は園内の大部分の樹が枯死する。大部分の品種で発病し、特に温州、ぽんかんが弱い。若木で発病するとわい化して、その後に枯死する。

発生

病原は細菌で、ミカンキジラミで媒介される。感染は新梢伸長時期。1988年に西表島で初発し、現在、徳之島以南の南西諸島に感染が拡大している。伝染源になる発病樹があり、媒介虫のミカンキジラミが生息・越冬できる温度が確保されており、生息、増殖場所であるゲッキツ(シルクジャスミン)が自生、植栽されていると発生が拡大する。ゲッキツが病原を保毒することはない。保毒穂木の高接ぎや保毒苗木の植付けで発病する。ゲッキツは庭木としての需要が増加しており、一方で温暖化のためにミカンキジラミが生息できる地域が拡大している。このため今後の発生拡大に注意を払う必要がある。

防除

無病苗を植付ける。発生地から穂木・苗木を持込まない。発病樹は直ちに伐採、焼却し、伝染源を撲滅する。ミカンキジラミの生息・増殖場所になるゲッキツを除去するとともに、生垣や庭木として植付けない。1997年以降、カラタチ属、キンカン属、ミカン属の沖縄以外への移動が規制されている。

薬剤(農薬)

ミカンキジラミを駆除するためにスプラサイド、スミチオンを散布する。ダントツをカンキツおよびゲッキツの樹幹に散布する。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 カンキツの病害虫

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