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サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

立枯病(たちがれびょう)

Streptomyces ipomoeae
<病原>細菌(放線菌) <発病>株、塊根(収穫時)

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立枯病(たちがれびょう)
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枯死、枯死寸前株が目立つ ©渡邊健

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生育むらと葉の黄化が目立つ ©渡邊健

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枯死寸前の発病株 ©渡邊健

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発病株の地下茎は黒変、細根は脱落している ©渡邊健

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上の株の地下茎は、大部分が黒変して枯死している ©渡邊健

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黒褐色円形の陥没病斑が目立つ ©渡邊健

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発病塊根は病斑部から大きく割れたり、くびれることが多い ©渡邊健


被害

本病に罹病すると、著しく生育不良となり、葉が黄化あるいは紫褐色化する。激発すると定植後1か月程度でほとんどの株が枯死することもある。早期に罹病した株の根はほとんど黒く腐っているか、脱落しており、地下部の茎には円形あるいは不整形のへこんだ黒褐色の病斑がある。発病程度が軽微な場合、地上部はやや生育不良となる程度であるが、収穫した塊根には黒色円形でやや陥没した病斑を生じ、商品価値を著しく損なう。発病の程度が軽微な場合には塊根の肥大とともに病斑部は治癒することもあるが、病斑が生じた部分がくびれたりして奇形となることが多い。

発生

立枯病は土壌中に生息する放線菌(細菌)の一種によって引き起こされる。高い土壌pH条件、(水浸出5.5以上)土壌の高温乾燥条件下で発病が助長される。畦内が高温乾燥となる畦立てマルチ栽培は発生しやすい。品種では高系14号およびその選抜系統が本病に対して最も感受性が高く、被害も大きい。ベニアズマは主要な青果用品種のなかでは抵抗性が強く、比較的被害が軽いものの、現在普及している品種のなかでは完全な抵抗性を有するものはない。

防除

立枯病の発生を抑制するためには、過度の石灰資材の使用を控え、土壌pHを5.5(水浸出)より高めないような土壌管理が必要である。発病圃場ではクロルピクリン剤を用いた土壌消毒が極めて有効である。現在、青果用サツマイモ栽培ではクロルピクリン剤のマルチ畦内土壌消毒が畦立てマルチ作業機に組み入れられ、同時に行なうことができる。

薬剤(農薬)

クロルピクリン剤など※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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