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サツマイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

マルクビクシコメツキ(ハリガネムシ)

Melanotus foltnumi
コウチュウ目コメツキムシ科

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マルクビクシコメツキ(ハリガネムシ)
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幼虫(体長:約25mm) ©林川修二

マルクビクシコメツキ(ハリガネムシ)
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幼虫の食害(小孔) ©林川修二

マルクビクシコメツキ(ハリガネムシ)
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幼虫の食害(小孔) ©林川修二

マルクビクシコメツキ(ハリガネムシ)
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古い被害(孔が拡大する) ©林川修二


被害

幼虫が塊根に頭部を貫入して摂食するため、直径1~3mmの円形の孔が食害痕として残る。深さは1mm前後のものから数cm以上で塊根内部に達するものもあるが、点々と独立して連なることはない。早くに被害を受けると塊根肥大に伴い被害痕も拡大する。また、加害部から黒斑病や腐敗性微生物が侵入し二次的に塊根の腐敗を助長したり、塊根内の加害部周辺が褐色~黒褐色に変色する場合もある。被害は4月下旬に植付けた圃場では7月下旬頃から急激に進展する。

被害作物

サツマイモ、ジャガイモ、ムギ類、タバコ、トウモロコシ、レタスなど。

生態

1世代を経過するのに2~3年を要する。前年9月頃に土壌中で羽化し、越冬した成虫が4~5月に地上に出現する。5月頃から土壌中に1粒ずつバラバラに産卵する。生育期間は卵が15日、蛹が10日程度でそのほとんどは幼虫態(1~8齢)で過ごす。サツマイモ圃場で被害をもたらす個体は植付け前から圃場内に生息していた個体もしくは周辺の畦畔部から侵入してきた個体と思われる。本州中部以西、四国、九州に分布する。

防除

チガヤやススキその他の雑草が生えた畦畔や土手と隣接する圃場では被害が大きい。圃場内の被害は一般的に周辺部が多く内部が少ないが、密度が高いと被害は圃場全体に及ぶ。このため、前年に発生が多かった圃場では植付前の薬剤防除および畦畔部の除草を行い、圃場内に30~40cmの溝を掘り巡らすなど侵入防止対策を講じる。

薬剤(農薬)

殺虫剤(プリンスベイト)、土壌くん蒸剤(クロールピクリン、クロピク80、ドジョウピクリン、ドロクロール)など。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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