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ジャガイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

緋色腐敗病(ひいろふはいびょう)

Phytophthora erythroseptica
≪病原≫原生生物(卵菌類)  ≪発病≫地下茎・塊茎・葉

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緋色腐敗病(ひいろふはいびょう)
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塊茎表面の症状。粘質な菌糸塊が見られるⒸ堀田治邦

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塊茎切断部の症状Ⓒ谷井昭夫

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塊茎切断面の症状。断面は時間の経過(20~30分程度)につれて鮭肉色に変化し、やがて黒色となるⒸ堀田治邦

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茎地際部の症状Ⓒ谷井昭夫


被害

主に地下部のみを侵害し、黒あし病と極めて類似した症状を示す。茎でははじめ地際部に水浸状の病斑を生じ、しだいに上下に進展するに伴い、葉は萎凋、黄化する。その後、被害部は褐色~黒色に腐敗し、倒伏する。罹病茎を切断すると維管束部の褐変も認められる。塊茎ではストロン(ほふく枝)基部、皮目および芽部に褐色の水浸状病斑を形成し、多湿な場合に急速に腐敗する。塊茎表面には粘質な菌糸塊が見られ、断面は時間の経過(20~30分程度)につれて鮭肉色に変化し、やがて黒色となることから黒あし病と区別できる。近年、本病の発生は極めてまれである。

被害作物

ジャガイモ、チューリップに寄生する。

発生

病原菌は罹病残渣に形成された卵胞子で越冬し、土壌伝染する。卵胞子は発芽して遊走子を生じ、水中を遊泳し地下部に感染する。感染は土壌湿度が高く、地温23℃で良好である。発病は成熟期に目立つようになる。

防除

無病種いもを使用する。連作を避け、収穫時に傷口、打撲を与えない。

薬剤(農薬)

適用登録薬剤なし※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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