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ジャガイモの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ネコブセンチュウ類


ハリセンチュウ目メロイドギネ科 《加害》地下部

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サツマイモネコブセンチュウ雌成虫(体長0.5~0.7mm)Ⓒ山下泉

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サツマイモネコブセンチュウの被害Ⓒ長崎県農林技術開発センター

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ネコブセンチュウ類の幼虫と卵のうⒸ全農教

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ネコブセンチュウ類による被害Ⓒ上田康郎


キタネコブセンチュウ

Meloidogyne hapla

サツマイモネコブセンチュウ

Meloidogyne incognita

被害

幼虫が、根や塊茎に侵入して定着し、根や塊茎表面にゴール(こぶ)を形成する。線虫密度が高くなると、寄生を受けた根は養水分の吸収が阻害されて生育不良となり、塊茎肥大が抑制されて収量が減少する。また、塊茎の表面が傷害を受けて商品価値がなくなる。線虫の侵入口から土壌病原菌が感染して被害を出す。被害作物の範囲は広い。

発生

キタネコブセンチュウは、北方系の線虫であり、耐寒性が高く、寒冷地を中心に発生する。 サツマイモネコブセンチュウは耐寒性が低く、関東以南で発生が多い。主に土壌中の卵のう内の卵で越冬する。寄主植物が植付けられると、卵からふ化した幼虫が、根の表面に穴を開けて侵入する。雌成虫は根の表面に卵のうを形成し、内部に数百個の卵を産む。

防除

発生が多い圃場では、植付前に土壌消毒を行う。線虫が寄生した塊茎を種いもに使用しない。非寄主作物(イネ科など)との輪作を行う。対抗植物(ギニアグラス、クロタラリアなど)を植栽する。

薬剤(農薬)

くん蒸剤には、クロルピクリン、ソイリーン、ダブルストッパー、テロン、D-Dなど。植付時の土壌処理剤には、土壌混和剤として石灰窒素、ネマキック、ネマトリンエース、パストリア(生物農薬)、土壌灌注剤としてパストリア(生物農薬)。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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