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イチゴの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

オンシツコナジラミ

Trialeurodes vaporariorum
カメムシ(半翅)目コナジラミ科

成虫は体長0.8〜1.1mm、静止状態では翅を葉面に対し水平に近い状態にたたみ、上翅の一部が重なる。体色は乳白色。卵は長楕円形で葉面に対して垂直に産み付けられ、円形に並ぶ。産卵直後は乳白色だがふ化直前には黒色となる。幼虫はふ化直後の徘徊期(1齢期)は乳白色、定着期(2・3齢期)になると部分的に黄色となり、刺毛が長くなる。蛹(終齢幼虫)になると全体に厚みのある小判型となり、さらに刺毛が発達する。

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オンシツコナジラミ
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オンシツコナジラミ卵 ©全農教

オンシツコナジラミ
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オンシツコナジラミ幼虫 ©全農教

オンシツコナジラミ
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オンシツコナジラミ蛹 ©全農教

オンシツコナジラミ
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オンシツコナジラミ成虫 ©全農教


被害

成虫、幼虫が葉裏に寄生し、吸汁加害する。また、排泄物(甘露)にすす病が発生し、多発すると同化作用が低下するほか、果実の汚れにより品質が低下する。

被害作物

イチゴ、トマト、ナス、キュウリ、メロン、カボチャ、インゲン、トルコギキョウ、キクなど多くの作物を食物する多食性。

発生

施設内で発生が多く、低温期も比較的発生量が多い。比較的温暖な地域では、幼虫、一部蛹の形態で野外でも越冬可能である。休眠をしないため、加温施設内では冬でも増殖するので、様々な発育ステージがみられる。促成栽培では、定植直後の9〜10月に発生が多く、冬を過ぎた3月以降も気温の上昇とともに発生が多くなる。

防除

定植時は寄生のない健全な苗を用いて本圃への持ち込みを防ぐ。定植後は、周辺からの成虫の飛来により寄生が始まるので、施設入口、開口部を防虫ネットで被覆し、侵入を防止する。加温施設内では冬でも栽培植物上で増殖するため、施設内にイチゴ以外の植物はなるべく持ち込まない。また、施設内および施設周辺の雑草を除去する。

薬剤(農薬)

ウララ、コルト、サンマイト、チェス、バリアード、モスピラン、モベント。※掲載している薬剤(農薬)は 2018年1月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 イチゴの病害虫

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