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雑草ヒエ(ノビエ)

Echinochloa spp.
イネ科

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タイヌビエ出穂期。のぎの短いものから無いものまである。葉は直立し垂れない

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イヌビエ出穂期。のぎの長いものから無いものまでがある。葉の先は垂れる

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ヒメタイヌビエ出穂期。のぎが無い。近年関東地方以西で目立っている

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タイヌビエの幼植物

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タイヌビエ(右)とイネ(左)の完全葉第1葉、「ノビエ」の葉にはイネにある小舌や葉耳(毛)がない

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穂が出るまではイネ(左)とまぎらわしいタイヌビエ(右)

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「ノビエ」と総称される、左からヒメイヌビエ、イヌビエ、ヒメタイヌビエおよびタイヌビエの穂

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「ノビエ」の種子(えい果)、左からタイヌビエ、イヌビエ、ヒメタイヌビエおよびヒメイヌビエ


タイヌビエ

Echinochloa oryzicola

イヌビエ

Echinochloa crus-galli var. crus-galli

ヒメタイヌビエ

Echinochloa crus-galli var. formosensis

被害

タイヌビエは全国に分布し、水田にごく普通に発生する。種子は成熟直後には深い休眠を有して発芽せず、秋から早春にかけて低温や変温および湛水が刺激となって休眠から覚醒して発芽するようになる。種子の発芽には10℃以上の温度が必要で、30~35℃が最適温度である。種子は、水田の耕土層中で6~8年間、乾田条件の耕土下層では10年以上生存する。生育量が大きいため多発するとイネに対して雑草害を及ぼす。雑草害の程度は条件によって異なり、㎡当たり20本のタイヌビエによるイネの減収率は、移植と同時に発生した場合に19%、移植4日後の発生では11%、8日後では3%とされる。高緯度のものほど出穂期が早い、という種内変異を示す。
ヒメタイヌビエは温暖地以西に発生し、タイヌビエとともに湛水条件下で良好に出芽する。
イヌビエとヒメイヌビエは全国に発生し、前者は湛水条件から畑条件、後者は畑条件で出芽するが、いずれも出芽後に湛水条件下におかれても良好に生育する。タイヌビエを含めてこれらを「ノビエ」と総称している。「ヒエ剤」と呼ばれるノビエに有効な除草剤が使用され、その処理時期は通常ノビエの葉齢で示される。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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