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稲の病害虫と雑草

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

スクミリンゴガイ[ジャンボタニシ]

Pomacea canaliculata
軟体動物門腹足綱タニシモドキ科

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スクミリンゴガイ[ジャンボタニシ]
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被害田。欠株も見える。ピンク色のものは卵塊

スクミリンゴガイ[ジャンボタニシ]
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食害を受けた株

スクミリンゴガイ[ジャンボタニシ]
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スクミリンゴガイ。成長個体の殻高は80mmになる。貝は右巻き、殻口は広く大きく角質のふたを有する

スクミリンゴガイ[ジャンボタニシ]
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卵塊。卵の外径4〜6mm


被害

イネのほかイグサ、レンコン、ミズイモ、マコモ等の幼植物が加害される。直播稲では出芽苗の被害が大きい。

生態

原産はアルゼンチンといわれ、台湾あるいは直接南米から1981年頃より養殖用に国内に導入された。発生は茨城県南部、千葉、静岡以西に多い。成貝は水田、灌がい水路や池で越冬する。4月に産卵し始め5月以降にふ化する。6〜7月に成貝になる。母貝は夜間水辺の植物の茎や杭、コンクリートの壁面等にのぼり、約400卵を産み付ける。ふ化率は50%以下であるが、観察では約4日の間隔で産卵を繰り返す。ふ化幼貝は水中に落下し、種々の植物を食べて2〜3か月で成貝になる。寿命は3〜5年。

防除

秋から春に貝や卵を一斉捕殺すると効果的である。とくに早期水稲は加害されやすいので、地域一斉駆除や耕転により貝密度を減らす。移植前10日または刈り取り後の石灰窒素施用も有効。

薬剤(農薬)

育苗箱施用剤にはパダン。
本田散布剤にはキタジンP、スクミノン、スクミハンター、スクミンベイト、パダン、ルーバン等。
植代前または刈取後には石灰窒素。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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