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苗立枯病(1)


育苗箱は播種密度が高く、高温・多湿条件下で出芽が行われるため、従来の苗代管理ではみられなかった病害が発生するようになった。

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苗立枯病(1)
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リゾプス属菌による苗立枯症状

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リゾプス属菌の菌糸の発生

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フザリウム属菌による苗立枯症状

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ピシウム属菌による苗立枯病「ムレ苗型症状」

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ピシウム属菌による苗立枯病「立枯型症状」

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フザリウム属菌の菌糸の発生


リゾプス属菌による苗立枯病

Rhizopus spp.

被害

出芽時に種籾の周囲あるいは床土面に白い綿毛状のかびが生え、急速に繁殖して育苗箱全面を覆う場合もある。種籾の出芽は悪く、出芽しても黄緑色に退色して苗は不揃いになる。根は短く、先端が異常にふくらんで伸長が止まり、褐変腐敗する。症状が激しいと枯死する。

発生

土壌や育苗施設・器材等の汚染が第一次伝染源となる。出芽時の高温、育苗初期の低温は発生を助長する。育苗土に火山灰土や埴壌土を用いると発生しやすい。

防除

育苗期間中の温度を適切に保ち、高温での出芽や緑化期以降の異常低温への遭遇を避ける。育苗施設や器材の洗浄を徹底し、人工粒状培土を使用した上で、薬剤防除を行う。

薬剤(農薬)

テクリードC、ヘルシードT、モミガードCのほか、生物農薬エコホープやタフブロックの種子消毒。ダコニール、ダコレートあるいは生物農薬タフブロックの播種時の灌注。※掲載している薬剤(農薬)は2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
薬剤の登録情報についてはこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
農薬登録に短期曝露評価が導入されました。登録内容の変更にご注意ください。
(急性参照用量・ARfD 関連)⇒【特集記事へ

フザリウム属菌による苗立枯病

Fusarium spp.

被害

発芽直後から発生する。根や苗の地際部が褐変腐敗し、苗の伸びは悪く、地上部は萎凋した後、黄化して枯死する。苗立枯れはパッチ状に発生することが多く、罹病苗の地際部には白色ないし紅色の粉状のかびが生える。

発生

本菌の汚染土壌が第一次伝染源となる。育苗初期の異常な低温は発生を助長する。育苗土に黒色火山灰土を用いた場合に発生しやすい。

防除

育苗期間中の温度を適切に保ち、緑化期以降の異常低温への遭遇を避ける。育苗土は人工粒状培土や山土、水田土壌を用い、畑土壌の使用は避け、薬剤防除を必ず行う。

薬剤(農薬)

モミガードCや生物農薬タフブロックの種子消毒。タチガレン、タチガレエースの床土混和や播種時灌注あるいはダコレートの播種時灌注。※掲載している薬剤(農薬)は2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
薬剤の登録情報についてはこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
農薬登録に短期曝露評価が導入されました。登録内容の変更にご注意ください。
(急性参照用量・ARfD 関連)⇒【特集記事へ

ピシウム属菌による苗立枯病

Pythium spp.

被害

本菌による苗立枯病の病徴には二つの型がある。一つは出芽後間もない幼芽が侵され、根が水浸状に褐変腐敗し枯死する「立枯型症状」。もう一つは苗が2、3葉期になってから急に萎凋枯死するもので、「ムレ苗」と呼ばれる。本菌による苗立枯病の特徴は、罹病部位の褐変のほか、苗の地際部やまわりの土壌表面にかびの発生が見られないことである。

発生

本菌は被害植物残さや土壌中に卵胞子で越冬し、翌年の伝染源となる。イネ以外の畑作物や野菜類にも寄生するので、これらの栽培跡地の土壌を苗床に使うと発生しやすい。立枯型症状もムレ苗型症状も緑化期以降の低温で発生が助長される。

防除

育苗期間中の温度を適切に保ち、緑化期以降の低温遭遇を避け、土壌の湿度を適切に維持する。育苗土は人工粒状培土を用い、畑土壌の使用を避けた上で、薬剤防除を行う。

薬剤(農薬)

オラクル、タチガレン、タチガレエースの床土混和や播種時灌注。※掲載している薬剤(農薬)は2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。
薬剤の登録情報についてはこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)
農薬登録に短期曝露評価が導入されました。登録内容の変更にご注意ください。
(急性参照用量・ARfD 関連)⇒【特集記事へ

収録:防除ハンドブック「 稲の病害虫と雑草

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