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花の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

軟腐病

Erwinia carotovora subsp. carotovora

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軟腐病
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アイリス:葉鞘の株元から腐敗し、倒伏する

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シクラメン:地際部が腐敗し、萎れる

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プリムラ:濡れたような腐敗が広がる

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カラー:株元から腐敗して倒伏する

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カラー:葉の病斑は乾くと薄くなる


被害

葉柄、花柄、葉身等が地面に接している部分や地際部から、初め、濡れたような染みが生じ、しだいに根や上部に腐敗が広がる。腐敗部から上は萎凋や倒伏する。葉では腐敗部が破れて、穴があく。茎を切断すると導管部が褐変している。ついには株枯れを起こす。病患部は特有の腐敗臭がすることが多い。球根類は貯蔵中に腐敗し、隣接した球根に次々と伝染することがある。

被害作物

アイリス類、カラー、シクラメン、スイセン、プリムラ、ユリ、洋ラン類等。他にジャガイモの塊茎(イモ)や野菜類にも発生する。

発生

高温で雨が連続する多湿時に発生が多い。病原細菌は土壌中で植物の根に付着したり、その周辺で生存し、植物の地際部等の傷口から感染する。また高湿下では葉面で生存でき、葉の障害部から感染する。

防除

播種床や苗床の土は新しい無病の土を使用するか、消毒する。過度の灌水はしない。高畝に植付ける。排水路をつくり、雨水がたまらないようにする。球根を保存する場合は、掘り取り時に傷付けずに、腐敗のない健全な球根のみを選ぶ。発病した場所は土壌消毒を行う。無病の苗や球根を植える。

薬剤(農薬)

シクラメンにドーマイシン、エコメイト、バイオキーパーが登録。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 花の病害虫

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