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ブドウの病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

苦腐病(にがぐされびょう)

Greeneria uvicola
≪病原≫糸状菌  ≪発病≫果実、新梢

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苦腐病(にがぐされびょう)
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被害果上には、黒色粘質の分生子塊がみられる ©綿打享子

苦腐病(にがぐされびょう)
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晩腐病(鮭肉色の分生子塊)と混発している様子 ©綿打享子


被害

果実では、はじめ退色し白っぽくなるが、その後、果粒表面に黒色の隆起した小粒点がみられる。症状が進むと、黒色小粒点はやぶれ、黒色でつやのある粘性の胞子(分生子)塊を生ずる。晩腐病の胞子(分生子)塊はオレンジ色であるのに対して、本病は黒色であることから区別ができる。被害果粒はその後しぼんで干からびる。新梢では、基部から褐変がはじまり、その後新梢全体が枯死する。

発生

病原菌は結果枝や結果母枝などの病斑部で菌糸の形で越冬する。5月中旬以降、越冬部位につくられた胞子(分生子)が降雨により飛び散り、果房や新梢に感染する。病斑上では胞子(分生子)を形成し、2次伝染する。生育期に降雨が続くと発生が多くなる。

防除

圃場における伝染源を少なくするため、樹上の被害果粒や被害新梢は見つけ次第、園外に持ち出し処分する。

薬剤(農薬)

本病に対する登録薬剤はない。※掲載している薬剤(農薬)は 2016年10月末現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 ブドウの病害虫

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