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ハンドブック ムギ類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

ハリガネムシ類(トビイロムナボソコメツキ)

Agriotes ogurae subsp. fuscicollis
コウチュウ(甲虫、鞘翅)目コメツキムシ科 《加害》稈(茎)、根

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ハリガネムシ類(トビイロムナボソコメツキ)
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トビイロムナボソコメツキ幼虫 ©富岡暢

ハリガネムシ類(トビイロムナボソコメツキ)
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トビイロムナボソコメツキ成虫 ©岩崎暁生

ハリガネムシ類(トビイロムナボソコメツキ)
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幼虫による秋まきコムギの被害 ©岩崎暁生

ハリガネムシ類(トビイロムナボソコメツキ)
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幼虫による秋まきコムギの被害圃場 ©岩崎暁生


被害

秋まきコムギの越冬あけの起生期ころ、春まきコムギでは、出芽期〜生育初期に地中の根や稈(茎)基部を幼虫に食害され、株全体が枯死する。被害が大きい場合は、圃場内のコムギが面的に広く枯死して裸地状態となる。被害を受けたコムギは、茎の基部に孔が開いて茎内部が空洞化し、孔から食入している幼虫が見られる。

被害作物

コムギ、トウモロコシ、バレイショ。

発生

本種は幼虫期間が複数年に及ぶため、単年性作物を輪作栽培している圃場での発生はほとんどない。通常は永年牧草を栽培していた後作のトウモロコシなどでの被害が一般的である。コムギでの大きな被害は、水田転作地帯などにおいてコムギの栽培が連作傾向にある圃場で認められている。

防除

適正な輪作体系を維持すれば被害が発生することはほとんどない。水田転換畑において、本種多発によりコムギ栽培を断念した後に湛水を行ったところ、次作のコムギでは被害が軽減した事例もある。

薬剤(農薬)

ムギ類のハリガネムシ類に対してクロルピクリン(くん蒸剤)の登録がある。(岩崎暁生)※掲載している薬剤(農薬)は 2017年4月現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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