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ハンドブック ムギ類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

クサシロキヨトウ

Mythimna loreyi
チョウ目(鱗翅目)ヤガ科 《加害》葉、稈(茎)

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クサシロキヨトウ
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成虫 ©平井一男

クサシロキヨトウ
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成熟幼虫 ©平井一男


被害

幼虫が葉や稈(茎)を食害する。若齢幼虫はムギやソルゴー、イネ、トウモロコシの葉の表面をかすり取ったような食痕を残す。成熟幼虫は昼間ムギやイネの株元、トウモロコシの芯葉の中に潜み、夜間に現れ食葉する。

被害作物

ムギ、トウモロコシ、イネ、イネ科牧草。

発生

全国に分布。5月後半から成虫が約4回発生する。成虫はムギ、イネ、トウモロコシ、アワなどの葉鞘、枯れ葉の隙間に数10~100卵粒の卵塊を産卵する。1雌約1,000卵を産卵する。卵期は5日以上、幼虫は6齢を経て20~30日で蛹になる。約2週間で成虫になる。本種は大発生した記録はないがムギやソルゴー、トウモロコシなどに低密度で常発する。以前はクサシロヨトウと呼ばれていた。

形態

成虫は前翅長約17㎜、淡灰色の前翅、後翅は白色半透明。卵は直径約0.5㎜、乳白色。成熟幼虫(6齢)は約40㎜。幼虫はアワヨトウのように大発生することはなく、相変異現象もない。体色は黄土灰色。

防除

食害による実害はないので、発見したら捕殺する。ヒメトビウンカやアワヨトウを防除する所では発生は少ない。

薬剤(農薬)

本種に対する登録薬剤はない。(平井一男)※掲載している薬剤(農薬)は 2017年4月現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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