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ハンドブック ムギ類の病害虫

診断のための特徴的な写真を掲載し、被害、発生、防除、薬剤(農薬)について簡潔に解説しています。

アブラムシ類


カメムシ(半翅)目アブラムシ科 《加害》穂、葉、稈(茎)

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穂(子実)上のムギクビレアブラムシ ©上堀孝之

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ムギクビレアブラムシ ©全農教

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ムギヒゲナガアブラムシ ©岩崎暁生

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ムギヒゲナガアブラムシ有翅成虫(産仔中)。体長2.5~3.0mm ©江村薫

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ムギヒゲナガアブラムシ幼虫。子実の付け根から吸汁する ©江村薫

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トウモロコシアブラムシ無翅成虫 ©平井一男

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トウモロコシアブラムシ有翅成虫 ©平井一男


ムギクビレアブラムシ

Rhopalosiphum padi

ムギヒゲナガアブラムシ

Sitobion akebiae

トウモロコシアブラムシ

Rhopalosiphum maidis

被害作物

ムギ類、イネ、トウモロコシ、ハトムギなど。

被害

出穂前は稈(茎)や葉に寄生して吸汁する。出穂後の穂から吸汁することにより、穂重の減少に影響することがある。

発生

全国に発生。成熟すると体長2㎜前後。ムギヒゲナガアブラムシはイネ科植物、アケビ類、バラ類(*サンショウバラで確認、杉本、2008)などの植物の表面で卵越冬する。ムギクビレアブラムシは、樹木上で卵越冬する。トウモロコシアブラムシはイネ科植物で周年生活し、胎生雌虫で越冬する。5月以降個体数が増える。成熟すると長紡錘形に見える。体色は暗黄色~青緑色でやや白粉を帯びる。

防除

ムギ類への窒素肥料は抑制し、多発を防ぐ。アブラムシによる吸汁が収量に及ぼす寄生頭数はコムギでは1穂当たり7~11頭程度である。1穂当たり寄生頭数はバラツキが大きく、1穂当たり10頭を超える場合でも周辺の穂にほとんど寄生しないこともある。一般的に、アブラムシの寄生を認めた穂が全体の50%を超えた場合に、減収する穂の割合が多いことが知られているので、寄生穂率を参考に防除の要否を判断する。殺虫剤を散布することの少ないコムギでは、アブラムシ類の密度上昇に伴ってテントウムシ、クサカゲロウ、ハナカメムシなどの捕食性天敵が増加し、アブラムシの増加を抑制することがあるので、殺虫剤は極力散布しないことが望ましい。

薬剤(農薬)

多発時には薬剤で防除する。登録薬剤にはアグロスリン、エルサン、ゲットアウト 、スミチオン、モスピランなどがある。(岩崎暁生・江村薫・平井一男)※掲載している薬剤(農薬)は 2017年4月現在登録のあるものから抜粋しています。
農薬の使用にあたっては必ずラベルを確認し、地域の防除暦や病害虫防除所等の指導に従ってください。


■農薬の登録情報について
最新の登録情報はこちらのページをご確認ください。(FAMIC:外部サイト)

■農薬の作用機構分類(国内農薬・概要)について
薬剤抵抗性の発達を回避するため、同一系統薬剤の連用を避け、ローテーション散布を心がけてください。

農薬の系統別分類はこちら
(国際団体CropLife International (CLI) の対策委員会が取りまとめた殺虫剤、殺菌剤、除草剤の分類表を農薬工業会が日本語に翻訳:外部サイト)

・殺虫剤(IRAC、2016年4月版 ver.8.1) *PDFデータ

・殺菌剤(FRAC、2017年4月版) *PDFデータ

・除草剤(HRAC、 2016年9月版 *Excelデータ

※実際の薬剤抵抗性対策については、お近くの病害虫防除所等関係機関などの指導に従ってください。

収録:防除ハンドブック「 」

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